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<不動産会社のCSR>トーセイ 昨年6月から25棟の物件に屋上緑化実施 夏期ピーク時で27・9℃の温度低減を確認

2007.04.09 16:50

 不動産流動化を手掛けるトーセイ(東京都港区)は、平成18年6月に「原則、保有する全ての物件に屋上緑化を実施する」方針を発表後、今年3月現在で、既存物件を中心に25棟の屋上緑化を実施した。さらに現在8物件で緑化工事が着工しているという。
 354㎡を緑化した分譲マンション「THEパームス世田谷桜」をはじめ、「クールルーフ推進事業」の助成金制度を利用して123㎡を緑化した既存オフィスビル「高輪東誠ビル」など、延べ1473㎡の屋上緑化を実施。今月中旬には「本郷二丁目ビル」(18㎡)と「西綾瀬マンション」(30㎡)の緑化工事も完了する予定だ。なお、東邦レオ(東京都豊島区)の植栽基盤「Rパレットシステム」(100mm)を使用してアベリアやラベンダーなどを植えた高輪東誠ビルでは、温度センサーを設置して7ヵ月間ヒートアイランド緩和効果を測定してきたが、緑化を実施していないコンクリート露出面と緑化パネルの下の温度差が8月のピーク時で27・9℃に達するなど、温度上昇を緩和する効果が見られた。
なお、同社では年間25棟程度の不動産を取得、流動化しており、今後も同様のペースで屋上緑化を進めることで、都心部のヒートアイランド抑制に貢献していく。

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