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三菱重工パーキング 機械式地下駐車場「セルパーク」を開発 車出しの待ち時間が約20%短縮

2007.02.19 11:20

 三菱重工パーキング(横浜市中区)は、機械式地下駐車場「セルパーク」を開発した。
 「平成17年に新会社となって初の商品です。社員コンペを開催して名称を決定しました。効率性の高さが最大の特長です」(技術建設本部技術部部長代理大倉一政氏)
 同製品は、同社の循環方式駐車場「スライドパーク」「シフトパーク」の効率性を高めたもの。車両一台分のパレットごとにモーターが付いており、コンピュータにより算出された出庫最短ルートに従い、必要なパレットのみが縦横に移動する。
 パレットを組合わせて設置するため、柱や壁などの影響を受けず、自由なレイアウトが可能だ。移動に要する時間は横移動で6秒と、従来比2秒短縮された。最低限のパレット移動で出庫し、リフト運転中にもパレット運転するため、同社従来機種に比べ、待ち時間が約20%短縮される。
 「従来は、建物設計以前に駐車場装置の種類・設置位置も限られていましたが、当製品では、どちらの影響も受けません」(同氏)
 必要空間は、普通車の場合で高さ200mmと、従来に比べ50mm縮小された。適正収容規模は10台〜40台で、価格は、30台で200万円程度。リフト1台が600万円〜700万円ほどである。
 「パレットごとの稼動回数による適切なメンテナンスを行うため予防保全が容易となります」(同氏)

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