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森ビル 上海プロジェクトの総称を「上海ヒルズ」に決定 竣工は平成20年春を予定 金融業中心に複数社が内定

2006.11.27 17:44

 森ビル(東京都港区)は、現在、中国上海市にて推進中の101階建超高層複合ビルプロジェクトの総称を「上海ヒルズ」に決定し、同施設のメインタワー「上海ヒルズ環球金融中心」の工事進捗状況を発表した。
 「上海ヒルズ環球金融中心」の上棟は平成19年9月、竣工は平成20年春を予定。昭和61年のアークヒルズ竣工を皮切りに、国内で数多くの「ヒルズ」を誕生させてきた森ビルが、海外にて新たな「ヒルズ」を誕生させることとなる。
 同社は「業務管理本部」「都市開発事業本部」「プロパティマネジメント本部」を擁しているが、今回のプロジェクトに向け、今年11月1日付にて、中国事業を一括管理する「中国事業本部」を新設した。また、それに先駆けて同社の100%出資による中国現地法人として、「上海ヒルズ環球金融中心」内に開設予定の、世界一の高さを誇る展望施設や、ホテルの運営を担う会社「上海秀仕酒店経営有限公司」「上海秀仕観光会務有限公司」も設立されており、同社への総投資額は、約100億円にのぼるという。
 「上海ヒルズ環球金融中心」の7階から77階を占めるオフィスには、現時点で国内外の金融機関を中心に複数社が内定しており、竣工と同時に入居できるよう調整中である。オフィステナントの賃料は1日約2・5ドル(月75ドル)を予定。現在上海市内のオフィスビルグレードA+の賃料が1日約2ドルであり、近々更に値上がる可能性を見込しての価格設定だという。
 「万里の長城は『グレートウォール』と呼ばれていますが、上海ヒルズは、未来の皆様に『グレートゲート』と呼ばれるような建物にしたいと思っております」(森ビル専務取締役 森浩生氏)

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