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住信基礎研究所 プライベートファンドの市場規模5・5兆円 対象エリアは分散・国際化 資産タイプは複合型が増加 

2006.08.07 17:39

 住信基礎研究所(東京都千代田区)は、今年6月末時点での、不動産プライベートファンドの市場規模を5・5兆円と推測した。同時期のJ-REITの市場規模を約1兆円上回る水準であり、双方をあわせた市場規模は10兆円に達した。
 同社は、平成15年より、運用会社へのアンケート・ヒアリング調査及び各種公表データや報道資料に基づき、不動産プライベートファンドの市場規模を調査しているが、平成16年末には、J-REITの市場規模を超え、ハイペースで拡大し続けて来たプライベートファンド市場も、今期の拡大はやや鈍化の傾向が見られるという。しかし、新規組成は活発であり、市場全体としては安定成長期に入ったとしている。
 今年新たに組成されたファンドのスペックを過年度に組成されたファンドと比較すると、「目標利回りの低下」「LTVの上昇」「運用期間の短期化」が継続している一方、昨年いったん縮小した「目標資産規模」は、超大型ファンドの登場により拡大に転じている。
 投資不動産の種類については、複合型が増加、単一型でも多様化が進んでおり、さらに、投資エリアの分散化や国際化など、投資ターゲットの拡大も進んでいる。

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