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<注目企業の事業戦略>日本総合企画 収益物件をサブリース付で販売 不動産共同投資システムも企画

2006.08.07 17:37

 首都圏の駅前商業ビルを中心に約110棟の賃貸運営を行う日本総合企画(東京都新宿区)は、サブリースや商業ビル企画・開発などを行うディベロッパーだ。自社所有ビルやサブリースビルの運営に加えて、2~3年前から商業ビルを取得後バリューアップし、サブリース付で個人投資家等に売却する事業に取り組んでいる。
 物件の販売対象には長期保有前提の投資家を厳選するなど、売買市場の主要プレイヤーである不動産ファンドや買取業者を対象としていないにもかかわらず、8%前後の利回りが得られる範囲に価格を抑えているため、販売する物件は直ぐに取得先が決めるという。
 「サブリースの受託が事業の主目的であるため、物件売却による収益は低くてもかまいません。売却後も当社でビルを運営していくため、無理なリーシングによる瞬間的な利回りは追求せず、安定的な経営を行います」(代表取締役 銭場茂氏)
 新たな取り組みとして、資産運用ニーズに応える共同出資や収益物件の売買情報を提供する「投資家クラブ」を企画。現在、埼玉県草加市のスポーツクラブが入居するビルを対象に、1口500万円から不動産に共同で投資できるシステムを提案している。初年度利回りは、1億円以上の投資で10%、小口でも8%の水準を目指す。
 「長年、サブリース事業を営んでいると、相続やオーナーの高齢化を理由に、売却したいという依頼が定期的にあります。そうした外部に出ない優良な売却情報を『投資家クラブ』の会員に案内していきたいと考えています」(銭場氏)

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