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<不動産の新形態>リヴァックス 中古マンション再生・販売の新会社設立 物件の歴史を販売時に開示

2006.06.26 10:45

 武蔵野市のマンションディベロッパーで常務を務めていた齋藤信勝氏が中心になって去年12月に設立したリヴァックス(東京都渋谷区)は、中古不動産の再生に特化した不動産会社である。齋藤氏と共に働いていた矢澤慎一郎氏をはじめ、18人の元同僚が集結した。
 「以前の会社では分譲マンションなどの開発を手掛けていたのですが、年々増え続ける中古物件の再生販売にこそ社会的な意義があると考えて独立しました」(齊藤氏)
 2Kや1LDK、40〜50㎡前後の中古マンションを1戸単位で取得後間仕切りなどを取り払い、DINKSやクリエイターなどを入居させて再生・売却する事業モデル。現在4戸〜5戸の物件を仕込み、9月頃から販売を開始する。来春には1〜2億円程度の1棟マンションの再生にも取り組む予定だ。こだわるのは、単なるデザインリノベーションではなく、耐震性能やアスベストの有無などの基本性能。安全性の確保が難しい物件には手を出さず、1棟取得の場合、既存不適格を適法化してから再販する。
 「以前この土地には何が建てられ、どんな経緯で物件が開発されたのかという物件の歴史も購入者に伝えていきたい」(矢澤氏)と、リスクを明確にした物件販売を目指す。
 また、社員全員がファイナンシャルプランナー資格の取得を目指すなど、不動産売却後も管理や資産コンサルティングを通じて、顧客との長い付き合いを標榜する。
オフィスは原宿駅にも近い千駄ヶ谷。路面に面した不動産屋らしくないガラス張りの外観が新事業に賭ける想いを象徴するかのようだ。

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