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<新プロジェクト>千代田区 飯田橋・富士見地域まちづくり基本構想発表 駅周辺バリアフリー化など目指す

2006.05.01 10:16

 東京都千代田区飯田橋・富士見地域では、昨年から「地域まちづくり協議会」を組織し、住民、大学、開発事業者、鉄道事業者などの幅広い参画を募り、「地域まちづくり構想」を取りまとめた。
 飯田橋1〜4丁目、富士見1・2丁目、九段北1丁目、九段北2丁目(一部)を含む約72haが対象。
 構想によると、まちの将来像は「駅周辺ゾーン」と「商業業務ゾーン」「文教・住宅ゾーン」に別れており、それぞれ「緑・水辺のやすらぎ、歴史・文化の風格、質の高い住環境、回遊と交流によるにぎわいなど、周辺地域と連携しつつ、多彩な魅力の集積が相乗効果を発揮するまち」を目指して街づくりを進める。
 具体的には、定住促進に向けた住宅供給や大学・企業との連携による地域活動の促進、水辺ネットワークの形成や緑化によるヒートアイランド対策への積極的な貢献を行い、歴史・文化の風格を残し、回遊や交流の拠点を設ける。
 特に、複雑な導線を持つ飯田橋駅や周辺建物との連続したバリアフリー化は地域でも要望する声が大きい。ある地元地権者は、「神楽坂方面と飯田橋を分断している大型歩道橋にエスカレーターが設置されるだけでも往来が生まれるのでは」と、期待を寄せている。




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