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独立行政法人建築研究所 超高層建物の揺れを再現 長周期地震動の揺れ世界初の実験装置開発

2006.04.24 10:55

 独立行政法人建築研究所(理事長山内泰之)を中心とする研究チーム(国土技術政策総合研究所、千葉大学、防災科学技術研究所)は、世界初となる、長周期地震動に対する超高層建物の揺れを再現できる振動台を開発した。
 この振動台は、加振装置の動きを動滑車により13倍に増幅して、振動台を揺らす仕組で、超高層建物の最上階の地震時の揺れを再現することができるという。振動台は、幅2・75m、長さ4m、重さ1・4トン。10mのレールの上を、最大振幅2・5mで移動する。これだけ大きなストロークを再現できる振動台は、世界にも例がないそうだ。本研究では、振動台の上に超高層建物の居住空間を再現し、地震時の避難行動や家具の移動・転倒などを検討して、巨大地震への超高層建物の安全対策等に役立てていく。
 なお、この振動台は今月22日に科学技術週間の一環として報道陣および一般公開されている。

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