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IDU/アーバンアセットマネジメント オークションが出口の新型ファンド設立 10億~20億円の運用不動産を24ヶ月で入替え

2006.03.06 17:24

 アイディーユー(IDU)が中心となって、自社で運営する不動産オークションサイト「マザーズオークション」を出口とする国内初の不動産ファンドを設立する。大型物件をオークションで販売することが狙いだと見られるが、果たしてどのようなファンドになるのだろうか。
 アーバンコーポレイション(広島市中区)グループのファンド運用会社であるアーバン・アセットマネジメント(東京都千代田区)は、不動産オークション「マザーズオークション」を運営するアイディーユー(大阪市北区)と不動産ファンド「BrilliantUrbanFundForMother’sAuction(仮称)」を設立する。
 新しい不動産ファンドは、全国のオフィスや賃貸住宅・商業施設を投資対象とし、総資産規模150億円程度になる予定、個別の投資対象物件の資産規模は10億円〜20億円前後を想定、当初は5棟のオフィスビル、50億円規模でスタートする取。得した物件は、総資産額約2000億円のアセット運用実績を持つアーバン・アセットマネジメントのファンド運用ノウハウによって、テナント入れ換えやリニューアルで運用不動産のバリューアップを行い、その出口戦略として「マザーズオークション」を活用する。マザーズオークションを活用することで出資者に最大利益を還元し、売却プロセスにおける「透明性」「公平性」「経済合理性」を訴求することが狙いだ。物件取得からマザーズオークションを通じての売却までの期間は、1年〜1年半程度、24ヵ月以内を予定しているという。
 アイディーユーは、昨年11月に発表した中期経営計画にて2008年8月期までに同様の「マザーズオークションファンド」を500億円規模にすると発表しており、今回のファンド組成を足掛かりに、今後も新たなファンド設立を目指していくという。
なお、アイディーユーは3月3日から不動産オークション『ハンマーズ・ラッシュ300』を開催しており、約300億円(最低落札価格の総額)以上の物件を販売する。

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