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森ビル 平河町二丁目東部南地区の再開発が決定 設計・施工者は特定業務代行方式を活用

2006.02.27 12:18

 森ビルが事務局ならびに事業協力者として参画する、平河町二丁目東部南地区第一種市街地再開発事業が、23日、東京都千代田区から都市計画決定の告示を受けた。計画地は約1700坪の敷地を持つが、果たしてどのようなビルが建つのだろう。
 平河町二丁目地区市街地再開発準備組合(東京都千代田区、理事長荒井京一氏)が推進している平河町二丁目東部南地区第一種市街地再開発事業の対象地区は、東京都千代田区平河町215、16(一部)の約0・7ヘクタール。南側は青山通り、南東側は首都高速道路4号線に面しており、地下鉄永田町駅から至近のアクセスしやすい立地である。
 準備組合は2003年に設立され、地区内の地権者は個人など計11件で構成されており、計画地の35%を所有する森ビル(東京都港区)が事務局ならびに事業協力者として参画している。
 現時点の計画では、地上24階、地下3階、塔屋1階、最高高さ105m、2階〜13階を事務所、14階〜23階を住居(約150戸)、1階を店舗、駐車場(約130台)とする複合ビルを建設する予定。用途地域は商業地域、第二種住居地域で、建物の延床面積は約1万5600坪だ。
 着工に関しては、来年度中を予定しているが、計画地中央の地下には南西部から北東部にかけて地下鉄半蔵門線が敷設されており、地下設計の技術的な検討が必要なため、実施設計者、施工者については特定業務代行方式を活用して選定していく。なお、選定に関しては全国市街地再開発協会に委託しており、近日公募する予定である。
 本事業では、北側区道を幅員6mに拡幅整備し、敷地内に歩行者通路、広場等の新設整備を行うとともに、計画敷地の南側青山通りと北側道路までの高低差約7mを解消し、通路部分にエスカレーター、エレベーターを設置するなど、地区の利便性向上も図られる。

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