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ビーエーシー・アーバンプロジェクト 安定性を重視し30年間の定期借家契約を締結 3階~13階にワシントンホテルを誘致

2006.01.30 11:34

 恵比寿ガーデンプレイス、東芝ファイナンスが共同所有する銀座7丁目の土地にて地上13階建て大型商業ビル「GINZA7S&Tビル」の建築が進められている。賃料坪あたり10万円以上と言われる「中央通り」から1本入っていることから、安定性に重きを置いたという。
 恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)、東芝不動産(東京都港区)が8月の竣工を目指し共同で進めているプロジェクト「GINZA7S&Tビル」の概要が明らかになってきた。
 同ビルは東京メトロ銀座線「銀座」駅徒歩3分に位置する地上13階・地下1階、延床面積1万1411.61㎡のホテル・店舗複合ビルで3階から13階には「ワシントンホテル」が入居し、地下1階に飲食店、1~2階に物販店が2店舗入居する予定となっている。
 同ビルの総合プロデュースを行っているビーエーシー・アーバンプロジェクト(東京都港区)の三宅誠一氏はコンセプトについて次のように話す。
 「安定性に重きを置きながら、収益性を最大化させるのが狙いでした。低層階については約180坪の地下1階をテナントに賃貸し、1・2階はメゾネットにして197坪と178坪の2店舗が入居することになります」
 上層階のホテル部分は坪あたり1万円台半ばの賃料で、30年間の定期借家契約を結んだ。まだ仮契約前ではあるが低層の店舗については賃料を私的入札で決定し、それぞれ5~10年の定期借家契約になる予定だ。募集は外部に出さず、同社が直接狙いを付けた店舗に話を持ちかけていったという。
 「店舗面積約200坪という希少性を出しながら共用部の面積を抑えたことで、コンセプトを実現できたと考えています」

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