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三菱電機 地震のEV損傷を自動診断・復旧する新技術 停止時間を30分に短縮来年10月サービス開始

2005.12.26 13:52

 三菱電機と三菱ビルテクノサービス(東京都千代田区)は共同で、地震によるエレベーター(EV)の物的損傷の有無を自動で診断し、運転に支障がない場合は自動で復旧させる技術を開発した。
 新技術は、上下走行距離30m(ビル10階程度)以下のEVに適用し、停止時間を1台当たり約30分に抑え、仮復旧を行う。
 これまでの地震時管制運転装置は、150Gal以上の地震動を感知した場合、EVを完全に停止させていたが、復旧にはエンジニアが現場での安全確認を行う必要があった。
 新システムではEV停止後、機器に大きな損傷がないこと、かご内に利用者がいないことを自動的に検出し、ロープ・安全装置・システム異常の有無を診断する。異常がないと判断した場合は、運転休止から約30分程度で自動的に仮復旧し、その後、エンジニアによる安全確認を経て本復旧とする。
 なお、サービス開始は2006年10月を予定している。

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