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<不動産の新形態>ミラクルスリーコーポレーション テナントビルでも第一号案件が完成 既存不適格建築物の再生工法 減築ミラクル7システム提案

2005.12.19 15:54

 ミラクルスリーコーポレーション(大阪府吹田市)は、耐震強度偽造で問題になっている既存不適格建築物を再生する工法を、国土交通省に説明する。説明するのは、住みながら増築できる「ミラクル溝法」を応用した「減築ミラクルイレブンシステム」。建築基準に合う範囲まで減築後、増築することで安全な建物に蘇らせることが可能だ。
 「事務所等を建築基準に合うまで上層部を減築することで、耐震強度を確保し、周囲の敷地に免震基礎を施して既存建物を重量鉄骨などの構造体で覆うことで、上層階を建築します」(岸本氏)
 既存建物と増築部分はエキスパンジョイントにて処理し、増築部は耐震鉄骨特許技術「WAWO工法」により通常の2・5〜4倍の耐震力を持つ鉄骨で構築していく。
 「この工法はエレベータ設備のない階段式団地などの再生にも適しており、全面建て替えに比べて60〜75%の費用で改修できます」(岸本氏)
 テナントビルの増築に関してもミラクル溝法の提案により、大阪府吹田市で第一号案件が完成した。増員を計画していたテナント企業とビルオーナーが協議し、築20年の3階建ビルを4階建に増築した。また、大分県の公立中学校の建て替えにもこの工法が正式に採用が決まっている。
 なお、同社は建築プロデュースを行うコンサル会社。実際の施工は、全国各地の業務提携会社が行う。

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