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ヴィータイタリア 2010年グランドオープン目指して開発進行中 街区全体の物件は稼働率99%

2005.11.21 10:41

 旧国鉄汐留貨物駅跡地再開発エリア「汐留シオサイト」にて異彩を放つ街区がある。ご存知、イタリアをテーマに開発が進められている「汐留シオサイト5区」である。第一期オープンから2年が経過した同エリアの現状を探る。
 「長崎の『ハウステンボス』、川崎の『ラチッタデッラ』等と比較されますが、『街づくり』なので、テーマパークとは趣が異なると思います」
 同エリアの運営・管理を行うヴィータイタリア代表取締役社長の佐々木良太氏は語る。2003年の第一期オープンから、2年が経過した現在、街区全体の物件は99%の稼働率を誇っている。賃料は、小規模物件でも坪2万円以上であり、周辺の同規模ビルの相場の2倍近く、地権者の収益最大化に同社は大きく貢献していると言える。若干弱い面が否定できない集客力から、店舗は苦しいと噂されるが、これまで入れ替わりは一つもないという。
 「全体で事務所テナントが約8割を占めているので、今のところオフィス街としての色合いが濃くなっています。しかし今後、シネマコンプレックスなど、アミューズメント要素の強いテナント誘致や、ファッションショー、見本市等のイベントも仕掛けたいと考えています」
 地権者約70人がまとまり、5・5ヘクタールをイタリア街にする計画がスタートしてから早11年が経過した。同エリアのシンボルとも言える中央広場「ピアッツァ」の周りが整備される来年8月が新たな節目となる。今後、都有地の調整を進め、2010年を目途にグランドオープンを目指していくという。

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