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大林組 火災時煙層降下時間の計算法を確立 排煙設備の無駄を省く

2005.02.07 17:11

 大林組(東京都港区)は、建物内で火災が発生した際の煙層の降下時間を簡単に予測することができる計算法を確立した。
 可燃物が少ない場所や、スプリンクラーなどの消火設備が設置されている部屋などでは、燃焼が長時間持続しないため、火災は自然に沈静化に向かうが、従来の手法ではこの点が考慮されず、無制限に燃え続けるものとして計算されていた。煙層の降下時間も実際より早く計算されてしまい、排煙設備や避難施設も過剰に設置されるケースが多かった。
 新計算法では、火災が発生した部屋や避難通路での煙層の降下時間を、部屋の床面積、天井高さ、可燃物量などをパソコンの画面に入力し、簡易に予測。過剰な排煙設備や避難施設などの無駄を省くことができる。

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