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竹中工務店 新社屋に各種技術導入

2004.08.02 12:01

 竹中工務店(大阪府大阪市)は、東京本店新社屋を建築デザインと設備及び構造を融合させることにより、省エネルギーと快適性を実現するため、各種の技術開発を行った。
 建物外壁部分に耐震性を高める座屈補剛ブレースを設置し、空調機スペースとしても活用する「高機能外壁」と、自然の風をオフィスに取り込む「ハイブリッド空調システム」を活用することで省スペース、高効率を図っている。
 メイン空調には低温水蓄熱、大温度差搬送、低温送風の3要素で構成され、蓄熱には3℃の水で蓄熱する低温水蓄熱と、同社が開発したシャーベット状の水で蓄熱するCLISとを併用した「新空調システム」を開発・採用。
 また、空気は温かい方に流れるという原理を利用し、太陽光により、暖められた屋上の集熱ダクトに向かって室内の空気が自動的に流れ出す仕組みとなる「集熱ダクト換気システム」の採用など、様々な技術の導入で、CO2排出量および、1次エネルギー消費量は一般的なビルの約半分になるという。

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