週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

中部電力/東京電力/関西電力ほか 省エネルギー・ランニングコスト低減を実現 高効率エコアイスを開発

2004.08.02 11:58

 中部電力(愛知県名古屋市)、東京電力(東京都千代田区)、関西電力(大阪府大阪市)の3社は、ダイキン工業(大阪府大阪市)、東芝キヤリア(東京都港区)、日立空調システム(東京都千代田区)、三菱電機(東京都千代田区)と共同で省エネルギー、ランニングコスト低減を実現した高効率エコアイスを開発した。
 エコアイスは割安な夜間の電気を利用して、氷を蓄熱槽に蓄えて、昼間に利用する蓄熱式の空調機器である。
 今回開発された主要な技術は、オゾン層破壊係数ゼロで高効率化に寄与するハイドロフルオロカーボン系冷媒R410Aの採用。そして、高効率圧縮機と高効率室外ファンの採用、室外熱交換器と蓄熱熱交換器の高効率化。
 年間を通じたランニングコストが従来エコアイスより上記4メーカー平均で16%安くなるほか、冷房エネルギー効率も24%高い。また、年間CO2排出量も平均で18%削減された。
 蓄熱運転時のファン制御なども改良されたことにより、低騒音化も実現されている。10月以降より、中小ビル・店舗などをはじめとした顧客を対象として、上記メーカー各社が順次販売を開始していくという。

PAGE TOPへ