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清水建設 フェントン工法を活用した浄化技術を導入 オランダIST社と提携

2004.07.05 13:32

 清水建設(東京都港区)は、オランダの土壌浄化専門会社インシチューテクニーケン社と、高濃度の有機塩素化合物や油類による土壌汚染を掘削せず原位置で、短工期・低コストにて浄化する「フェントン法を活用した原位置化学的酸化法」の技術導入契約を締結した。
 現在、有機塩素化合物や油類の高濃度汚染対策としては、「揚水曝気処理」や「掘削処理」が一般的に適用されているが、前者は直接的な処理でなく長期間の対応が必要になる。後者は確実な浄化方法だが、掘削、運搬、処理が必要なため、高コストになりがち。これらのことから、高濃度汚染には、低コストで短期間に浄化できる技術開発へのニーズが高まっていた。
 今回導入した方式は、汚染された土壌中に過酸化水素水と鉄塩を注入し、この二種類の薬液の反応で汚染物質を原位置で直接分解する。

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