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鐘淵化学工業 低VOC性の発泡スチレン樹脂を開発 改正建築基準法にも対応

2003.07.21 16:57

 鐘淵化学工業(大阪市)は揮発性有機化合物(VOC)の含有量を大幅に削減した建材用発泡スチレン樹脂(EPS)の新グレード「カネパールWF」を先月発売した。
 同商品は、独立気泡を形成する従来のEPSの気泡構造を見直して、高発泡で最適な断熱性能が得られる技術を確立し、低VOCに加えて高断熱性を有しているのが大きな特徴となっている。
 また、今年に一部改正となった建築基準法において規制対象物質となったホルムアルデヒド、クロルピリホスは従来グレードと同様に一切含んでいない。更に厚生労働省が居住環境における濃度指針値として策定したトルエンやキシレン等13物質についても、全て濃度指針値をクリアしている。
 販売価格は従来グレードに比べ約10_15%のアップとなるが、建材用途に力を入れているEPS加工会社やハウスメーカー・建材店、工務店などを中心に今年度で10億円の販売を目指すという。

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