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松下通信工業 建物一体型の大型映像表示装置

2002.07.15 16:17

 松下通信工業株式会社は建築物と一体となって映像情報配信をおこなう新タイプの大型映像表示装置「アストロウォール」を7月15日から発売する。
 本製品は従来のビル壁面の大型ディスプレイの弱点であった室内からの視界の遮断をCyber Visionの技術により、採光を取り入れ室内からの視界を確保しつつ、外壁に映像表示を可能にしている。
 近年、大きなスペースを占めている壁面を利用した、新しい情報配信の方法が、求められており、建築物の壁面と一体化した大型映像表示装置での情報は配信が企業の広報・宣伝活動の有効なツールとして利用されている。
 そこで今回建築物との融合デザインを可能にする「アストロウォール」が開発された。主な特長は、室内からの視界を遮らない。シースルタイプの大型映像表示装置で、ルーバー(細長い板を何枚も斜めに取り付けた)構造の表示モジュールをガラス外壁の内側に取り付けて大型映像表示装置を構築することで、室内からの視界をクリアにし、屋外に対して大画面の映像表示を実現している。
 また、従来比約60%向上させた5・500cd/㎡の高輝度設計や10bit処理の1024階調表現、そしてクリアビジョン方式の採用により明瞭な表現を実現している。
 さらに新開発の3画面制御により、多彩な映像、画像表示バリエーションでの運用を可能にした。これは、建築物のコーナーを利用してL字型に設置することもでき、多方向からの映像が可能で、壁面を通り過ぎていく映像や、斜めから見てひとつのコンテンツにしたものなど、今までにも増した豊かな表現を実現している。
 今回、初納入先として本年度9月にオープン予定の松下グループの総合情報受信拠点「パナソニックセンター」(東京都江東区有明)のガラス壁面に設置している。
 今後パナソニックセンターの「顔」としての役割を果たしていく予定である。

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