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松本建工 住宅用断熱屋根を新発売 三井物産と販売提携

2002.02.11 17:16

 松本建工(札幌市)は、夏の遮熱対策の「遮断ルーフ」を開発し、平成14年4月より販売する。
 「遮断ルーフ」は断熱ボードの外側にアルミ箔を複数面で用いて日射(熱線)を反射する。そして多層構造の通気層を設けることにより輻射熱を蓄積させないようにすることで屋根断熱を図るもの。
 日本の、特に南の地方になると、夏に屋根面の温度が60℃~80℃近くになってしまう。この屋根面の温度を抑制することが出来るので冷房効率も良くなり夏の省エネルギー対策になる。
 施工方法も簡単で、新築時のみならずリフォーム時にも用いることができる。しかも工法を限定されない。
 平成12年、公的機関である「建材試験センター」が試験を行い、日本建材産業協会による有料断熱材第一種(断熱構成材第1種12-001号)の認定を受けた。これは遮熱と断熱を合わせた複合断熱建材としては日本で初めてのことである。また、平成13年8月には、特許を取得している。
 工法も選ばず、施工法も限定されないため、既に住宅メーカーの関心も高くなっている。三井ハウスから引き合いがある他、セキスイハイムなどの大手住宅メーカーでも採用が検討されている。
 「遮断ルーフ」は、3月5日㈫より開催される「建築・建材展2002」に出店される予定である。
 今後の展望としては、対象建築物の間口を広げてゆく予定で、産業用として、工場・倉庫・畜産等の農業用建築物向けに販売する予定である。
 参考ユーザー価格は40坪程度の戸建て住宅で1枚455㎜×1800を100枚ほど使用して、60万円程度である。

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