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第一アウトソーシング 助成金申請書作成ソフト発売 社会福祉施設建設費を軽減

2001.09.24 14:52

 第一アウトソーシング東京(豊島区)は、老人ホームなどの社会福祉施設建設の際の助成金申請書を作成するコンピュータソフト「eホーム(仮称)」を開発した。来月を目処に販売を開始する予定だ。
 高齢化社会の到来が叫ばれる中、老人ホームやリハビリテーションセンターなどの社会福祉施設建設が求められている。
 しかし、こうした社会福祉施設の建設には膨大な費用がかかることから宗教法人や民間の投資家達に頼っているのが現状だ。また、国家・公共団体の助成金制度が用意されてはいるものの、助成金の申請を行うには様々な基準や規制が設けらており一般的には取り組みにくいものになっていた。
 「助成金の申請手続きが難しい為に、福祉施設の開発建築は大手の建設業者や建築事務所が優位にたっていました。またその申請を審査する地方公共団体においても審査に十分なノウハウを持つ担当者の育成に時間がかかるなど、現在のシステムでは様々な面で問題がありました」(同社)
 また、助成金申請の専門コンサルタントなども存在しているが、その報酬は数千万円にも及ぶ為に気軽に使いづらいというのも大きなネックになっている。
 こうした点に対し、今回のソフトは、建設する施設概要、概算工事、室別建物明細などの基本スペックを入力すれば、福祉施設建設計画書、企画案件比較表、事業計画書、事前協議書、申請書などを出力してくれるもの。
 これにより、申請に必要とするコストを大幅に削減することが出来る為にその分のコストを建設にまわすことで、より質の高い福祉施設を供給することが出来る。
 また申請書の不備もなくなる上に、同一データから何度でも書類を作成出来るので、申請に際する労力も削減可能になっている。
 ソフトの販売形態は売り切りとレンタルの2種類を用意している。売り切り価格は税別78万円。レンタルの場合は1年が最低契約期間になる。レンタルの料金体系については現在のところ未定。

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