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竹中工務店 低コストの新耐震工法を発表

2001.09.17 15:39

 竹中工務店(大阪市)は、地震時、建物に生じる浮き上がり現象を許容して地震から守る全体浮き上がり「ステッピング制震構造」を、今年5月に着工した「スタッフ本社ビル」(横浜市 延床面積1832.79平米 2002年2月竣工)に初めて適用したことを発表した。
 同工法は引き抜き力による浮き上がりをあえて許容することで、建物に伝わる地震のエネルギーを低減し、コストアップすることなく、耐震性能を向上させることができる。
 同社が今回手掛けているビルは、地震時に強力な引き抜き力のかかるアスペクト比(建物の幅に対する高さの比率)が大きい建物のため、建物全体と基礎部分を切り離し、地震時の強力な引き抜き力を完全にフリーにする同工法を選択したという。
 今回の工法を採用するに当たっては、構造性能、安全性について日本建築センターの評定を取得している。また、この開発技術の成果は、今月22日から東京にて開催される日本建築学会大会で発表する予定だ。

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