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三菱樹脂 新型のボルト組立ステンレス水槽開発

2001.03.05 17:31

 三菱樹脂(千代田区)と積水プラントシステム(大阪市)の両社はボルト組立型のステンレス製水槽を共同開発、4月より販売を開始すると発表した。
 ステンレス製水槽は大きく分けてボルトによる組み立てを行うタイプと溶接による組み立てを行うタイプの2種があり、中でもボルト組立タイプは現場での施工期間が大幅に短縮出来る、組立作業に火気を利用しないので安全性が高いなどのメリットがあることから最近需要が急速に高まりつつある。
 今回の共同開発は、こうした市場ニーズを背景に、水槽のトップメーカーである両社が規格の統一を図ってゆくことで、施工・保守・メンテナンスの利便性向上を図ることが出来、顧客サービスにつながるといったことが原因にあげられそうだ。
 尚、今回の共同開発については製造・販売ともにそれぞれの製造工場・販売ルートを活用する形になり、ブランド名も別個のものになる予定だ。
 両社では初年度で合計10億円の販売を見込んでいる。
 最大の特性としては地震発生時に水槽内に蓄えられた水が上下左右に激しく動くことで水槽の壁面に大きな力が加わる「スロッシング」と呼ばれる現象に配慮した耐震性を有していることがあげられる。

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