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丸の内センタービルディング イトーヨーカドー銀行が2フロア入居

2000.12.18 17:28

「みずほホールディングス」に続き新鋭銀行本店が入居
 富士通本社として知られてきた丸の内センタービル(千代田区)の一階と二階にイトーヨーカドー銀行が今月末入居する事が決まった。
 同ビルは第一銀行本店本館部分と朝日生命旧本社を取り壊し、朝日生命保険と共同で建設されていることから、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行の持ち株会社である、「みずほホールディングス」を迎え入れ、丸の内における金融センターとしての役割をはたしている。
 今回入居するイトーヨーカドー銀行の広さは約600坪、同行の本店として各支店の中心的な存在となる。
 金融以外の分野からの初参入となったイトーヨーカドー銀行の最大の特徴はセブンイレブンの店頭で原則的に24時間対応のATMを設置し、預金の出し入れや自行への振り込みが可能な点だ。
 同行は資本金300億円でイトーヨーカドーにより設立。来年夏をメドに資本金を600億円に引き上げる予定だ。地方銀行や証券会社、保険会社などに幅広く出資を呼びかけており、都銀以外では静岡銀行と横浜銀行が出資に応じる方針でセブンイレブンジャパンを含むイトーヨーカドーグループが50%超を出資し、東京三菱銀行、さくら銀行、三和銀行、あさひ銀行がそれぞれ2.5%程度を出資する。
 イトーヨーカドー銀行はコンビニエンスストアの店内に設置した現金自動預け払い機(ATM)を提携先の銀行の顧客が利用した際に銀行から手数料を徴収することを主な業務とする。
 また自ら預金も扱うが、決済業務が中心で貸出資産が少なく、資産の運用においても国債など低リスクな商品に限るため、自己資本比率は、100%を大きく上回る見込みだ。
 さらに次世代を見越し、将来はテレホン・バンキングやインターネット・バンキング、また携帯電話などを利用して多チャンネル化を促進し、決済インフラの拡充を進める予定だ。

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