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ダイキン工業が氷蓄熱ビル用エアコンを開発 業界初のオゾン層破壊係数ゼロ

2000.09.04 17:32

新冷媒圧縮機の採用により年間96万円のコストダウン
 ダイキン工業(本社 大阪)は、東京電力、中部電力、関西電力と共同で業界で初めてオゾン層破壊係数ゼロの新冷媒HFC407Cを採用した氷蓄熱ビル用のマルチエアコンシステムを開発した。
 電力の平準化とともに電気料金もさくげんでき、大きな省エネ効果を発揮するスタティック製氷方式の氷蓄熱システム「氷蓄熱ビル用丸と EXG50z」28KW~56KWの全8機種を2000年11月より発売する。
 今回新発売の「EXG50z」は冷媒回路の改良により、新冷媒に対応すると同時に高効率の新冷媒圧縮機の採用で省エネ化を図った。結果冷房消費電力逓減率は55%を達成し、エネルギー消費効率も1月当りの冷房効率はCOP2.60と従来機に比べ約16%向上した。電気料金も高効率インバータ制御とあわせて同社非蓄熱機と比較すると年間で約96万円低減可能だ。
 「蓄熱タンクには、従来FRPが使用されていましたが、今回ポリエチレン製、タンクを採用し、廃棄時の環境問題へも配慮しました」(同社)
 氷蓄熱システムと言えば夜間運転が主流。したがって運転は配慮が必要となる。新型機動の室外ユニットには「夜間蓄熱低騒音モード」を搭載し、この問題をクリアしている。
◎価格「EXG50z」13馬力システムセット(内訳 室外ユニット、熱交換ユニット、蓄熱ユニット、室内機)673万円。
◎問い合わせ先、ダイキン工業本社 06-6374-9347(ダイヤルイン)空調営業本部 商品企画部長 辻まで。

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