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「ビル経営セミナー」好評のうちに幕 オーナー、管理会社等約100名が参加 定借をテーマに

2000.06.26 16:11

 本紙主催、東京ガス後援のビル経営セミナーが、今月21日に新宿パークタワーにて行われた。
 今回は「定借でガラッと変わる中小ビルの経営戦略」をテーマに本紙面上でもお馴染みの弁護士渡辺晋氏が講演した。
 渡辺氏は「定借は期間満了時の退き去きがスムーズに行える面ばかりがクローズアップされているが、長期的な収入の安定が図れることに目を向けるべきではないか」と定期借家のとらえ方についての留意点を述べた後、「定借はオーナーに一方的に有利でテナント側の理解が得られにくいと認識されているが、上手く使いこなしてゆけばテナント側にも大きなメリットが生じる」と解説。具体的な方策として「テナントに転貸権を与えること」「ビルの賃借権そのものをひとつの新たな金融商品としてとらえる必要性」などをあげ、わかりやすい語り口で約1時間にわたり講義を行った。
 その後100名近い参加者からは「定借の場合、スライド式賃料は導入出来るのか」などの熱心な質問が数多く出された。
 参加者はビルオーナー以外にも管理会社やチェーン店舗の開発担当者、ゼネコンなど多岐に及び、定期借家に対する市場の関心の高さを物語っていた。
 本紙では今後もオーナーにとって興味深いテーマや課題となっているテーマを中心に定期的にセミナーを行い経営をサポートしてゆく予定だ。

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