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三浦工業 ダイオキシンの非加熱分解技術を開発 旧工法に比べ安全性向上 先日志向の規制もクリア

2000.02.14 17:19

 三浦工業(松山市)はダイオキシン類やPCBを含む飛灰に特殊資材を混合させることで非加熱でこれらの有害物質を分解・低減する技術を開発した。先月施行されたダイオキシン類特別措置法で適用されるダイオキシン規制もクリア出来ることから、今後自治体などとの協力を通じ実施試験を行ってゆく。
 今回開発された技術は特殊処理したカルシウムなどで構成された分解剤をダイオキシンなどに汚染された飛灰に混ぜ、さらに反応促進剤を添加することで処理物中のダイオキシン類の濃度を規制値板にすることができる。
 これまでの有害物質処理技術としては高温燃焼法・超臨界水酸化法などがあるが、これらに比べコスト面や安全性にすぐれており、処理時に二酸化炭素やガス排水が発生しない為浄化設備も不要。
 今春より飛灰処理力毎時10kgの小型処理装置による実験を臨時行ってゆく予定で1年後を目処に処理装置の商品化を実施する計画だ。当面は処理物を圧縮固化、あるいは滅高化して廃棄し、将来的に資材としての再利用化を図る考えだ。

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