週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

消臭・抗菌効果持つ粒子発生器 東芝エレベータが本格販売を開始 リラクセーション効果など建物内のアメニティ性が向上

2000.01.17 14:21

 東芝エレベータ(品川区)は、昨年末より森林浴効果や消臭など住空間に様々な効果をもたらすフィトンチッド発生器の販売を本格的にスタートさせた。住宅を始め各種店舗、オフィスビルなどに販路を拡大中だ。
 フィトンチッドとは樹木から発生させる粒子のことで、人間の脳を活性化させ精神安定や疲労回復などいわゆるリラクゼーション効果があることでも知られている。
 またこれに加えアンモニアや硫化水素、トリメチルアミンなど悪臭の原因となる化学物質に対し強い消臭効果を発揮する他、サルモネラ菌やブドウ状球菌など食中毒を引き起こす各種細菌やカビなどの増殖を抑える抗菌効果もある。
 同社では国内外30数種類の樹木よりこのフィトンチッドを抽出してブレンド、これを様々な方法で放散させる装置を病院やホテルなどを中心に昨夏より販売していたが、住環境のアメニティ性向上を求めるニーズの広がりを受け販売対象を拡大させたものだ。
 フィトンチッド発生器は生部で5タイプあるが、特にオフィスビル用にニーズが高いと同社が期待を寄せるのがエレベータ設置用の「TOS SHOWER」。自然放散方式を採用しており適用範囲は約5坪。効果は約1ヶ月間持続し、また放散されるフィトンチッドについても無臭、ソフトな芳香、マイルドな芳香と3タイプの中から選択できる。価格は1体8800円。効果が無くなった場合は中身のみ詰め替えが可能。
 エレベーター用のフィトンチッド発生器としては他のエレベーターメーカーも販売しているが、それらに比べ大がかりな工事が不要で低価格というのがこの商品の大きな特徴だ。

PAGE TOPへ