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映像・音声を同時に転送 ISDN用いたエレベータ遠隔監視 10月受注分より導入 システム運用は来年

1999.10.21 13:47

 エレベーターメーカーのフジテック(大阪府茨木市)はこれまでの遠隔監視システムの機能性や信頼性を格段に向上させた新型のエレベーター保守監視システム「NEWゴールドメンテナンス」を開発した。
 これはISDN回線を用いて映像・音声・データを同時に転送しながらエレベーターの遠隔保守・監視を行うというもので、業界内でも初の取り組みとなる。10月以降の受注文より提供をスタートさせ来年1月よりシステムの運用を開始する予定。
 今回ISDN(総合デジタル通信網)回線を使用したシステムを導入したことで、従来のアナログ電話回線使用の場合に比べデータ伝送の高速大容量化の実現が可能になり、迅速・高機能、高信頼のサービスが提供出来る様になったという。特にこれまで災害などでエレベーター内に人が閉じ込められた場合、監視センターとの交信はインターホンを介した会話のみであった為、聴言語障害者などの場合は充分な対応がとれない場合もあった。
 今回はトラブル時にはかご内の様子を映像で確認できる他、エレベーター内の表示灯に文字案内を電光表示することも可能になっており誰でも安心して使用できるのが大きな特徴。特に映像確認カメラは映像記録装置を付けることで防犯カメラとして使用することも可能で映像記録装置にテープ股間不要のハードディスク記録方式を採用すれば、より安全性の高いエレベーター環境を実現できる。
 もちろん同社監視センターでは24時間365日休むことなくリモート監視を行っている。

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