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中小既存ビルの差別化を推進 デジタル回線設置事業を開始

1996.12.01 10:51

 新日本通信(本社・大阪市)では、オフィスビルに対して、インターネットなどのデータ通信環境を提供する「C&Oサービス」を開始する予定だ。
 これは特に、中小既存ビルの差別化推進を目的として実施するもの。デジタル回線(128キロビット)をビル内に配置することで、その物件全体をLAN構築し、各テナントは一回線を共有する形となる。そのため、テナントビルのランニングコストを月額1万円以内(定額制)に抑えることが可能になるという。
 また、機器の維持や管理などの保守サービスも同社で実施、オーナーは、専門知識がなくとも導入が可能だ。
 さらに同社では、テナントに向けて、パソコン110番などのサポート体制を用意するとともに、パソコンのハード・ソフトを格安で販売するサービスも行っていくという。
 近頃、既存中小ビルへのデジタル回線設置事業が増加してきているが、このようにパソコン販売などのサービスまで行う事業は極めて珍しい。
 「現在、広島や等居などのビル管理会社から案件をいただいており、早ければ年明けより本格的に実施できる体制を整えていきたいと考えています」(事業開発部森谷充伯課長)。




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