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富士通 ビル情報管理の新システムを開発 初のイントラネットを採用 双方向サービス提供可能に
1996.11.15 11:15
富士通では、イントラネットを利用したビル情報管理システムを開発した。インターネットに代表される情報化社会の中で、新しいビルオートメーションシステムとして注目される。
富士通(東京都千代田区・関澤義社長)が、今回開発、販売するビル情報管理システムは、「Futuric/BILCYBER(フューチャリック・ビルサイバー)」。
このシステムは、ビルのデータベース管理や保全管理といったマネジメント機能の他、イントラネットを利用し、テナントや来訪者に対して双方向による各種インフォメーションサービスを、提供することができるというもの。
この種のサービスにおいて、イントラネットを採用するのは業界では初めてのこととなる。
また、このシステムはメインエンジンに同社のパソコンFMVシリーズを使用することで低コストを実現。更に音声ガイド機能付きのたえ、操作ミス等には適切なアドバイスを与えることができ、誰でも容易に扱うことが可能だ。
主な機能は、次の3つ。①センターマシン上でビルの各種設備情報の蓄積、保存、再生等のデータベースマネジメントや保全管理サポートサービス
②イントラネットによるビル内のLAN構築市販のwwwブラウザの組み合わせによりビル内で働く人々や、テナントが手元のパソコンで、ビルのインフォメーション各種クレーム等、双方向による情報サービス
③共有スペースに壁掛け薄型のプラズマディスプレイパネルを接続、設置することで来訪者やテナントに対し、環境映像やメッセージを表示するパブリックインフォメーションサービスがある。
これらのシステムの価格は、それぞれ900万円(FWS一式・標準ハードウェア及び導入費含)、3000万円(前述+クライアント一台)、5000万円(前述+プラズマディスプレイ21インチ一台)から。
同社では来春から本格的な販売を開始。年間300システムを目標としているという。