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真柄建設 他社物件にもアプローチ開始 全支店と3営業所に事業部を独立
1996.10.01 16:49
真柄建設(石川県金沢市)では、10年前から各支店にリフォーム部を設置していたが、本年4月1日より事業部制にし、全支店と、3営業所にリフォーム事業部を独立させた。「将来的には別会社として独立することも検討しています」と、東京支店リフォーム事業部 堀田慎一郎部長は言う。
従来、同社が施工した既存建物ストックを中心として営業活動を展開していたが、今後は他社の施工物件も、オーナーからの要望があれば積極的に扱う方針である。「大手ゼネコンが元施工の物件で、真柄建設がリニューアルを受注しましたが、大手ゼネコンからクレームがあり、真柄建設が下請けとして施工したケースがあります」(堀田部長)。このケースの場合、受注額は変わらないことから、「当社が大手ゼネコンに支払う分のコストが、計画外であった為余計にかかりました」(堀田部長)
ゼネコン各社の担当者によっては、営業マンが顧客に対し密接な関係を築いていないケースがある。同社としては、こういったケースを積極的営業展開の対象になると考えている。また、約2年前、顧客あてにリニューアルに関する情報伝達の手段として、葉書を一千通出した。その際、反響があり、成約にもつながったことから、今後もこの方法を含め、全社的に取り組む方針である。