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三晃 冷蔵機能付宅配ロッカー新発売 生鮮食品等荷物の受取保管を実施
1996.08.01 11:47
ビルの差別化が、入居テナント誘致に、重要なファクターである事は言う迄も無い。しかし、これと言った決めても無いのが現状。三晃(三浦秀之社長)の、宅配ロッカーはまさに、ビルのグレードアップに欠かせない製品だ。同社商品の特徴を紹介する。
三晃(神奈川県川崎市)では、宅配ボックス事業の全国展開を図っているが、この度、従来の低価格宅配ロッカーに加え、暗証番号付きロッカーと、冷蔵機能付きの新商品を開発、販売に乗り出す事になった。
暗証番号式のロッカーは、これまでのロッカーに比べ、さらに取扱いが便利に工夫されており、24時間いつでも荷物の受け渡しが出来るのが特徴。さらに、電気工事など取付に際しての面倒な設備工事の必要も無く、簡単に設置が可能だ。冷蔵機能付宅配ロッカーは、留守がちな事務所等の、特にクール宅配便などに対応した商品。
最近では、生鮮食品などを配送する、クール宅配便の配送量は年々増加しており、お中元やお歳暮のシーズンなどは、特に取扱い高が急増すると言われている。その為、同社ではこうしたユーザーニーズに応える為、生ものや、野菜などの宅配荷物が、不在時などや管理者のいない、無人のビルでの受け取りや、保管が出来るよう、開発されたもの。
またこの冷蔵機能付タイプは、環境破壊開発などから、使用が制限されている、フロンガスを一切使用せず、地球に優しい、ペルチェ電子素子を利用する事で、こうした環境保護の点でも配慮がなされている商品だ。
今後同社では、従来からの製品にも、順次冷蔵機能付を、追加設定していく予定で、さらにラインアップが豊富になる。
また、コインロッカーなどにも、冷却ユニットを組み込み、多様な用途にも使用出来る商品の開発にも取り組む。価格は、冷蔵付き宅配ロッカーで、1セット3万円前後になる。