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ビルメン老舗 外壁・窓洗浄など高所作業に強み 無足場工法でコストを削減
1996.06.15 09:58
ビルの外壁洗浄や窓ガラス清掃の分野で、独立系の盟和産業(東京都中野区)が実績を伸ばしている。
20年の歴史を持つ同社は創業当時から高所でのメンテナンス作業に強く、現在では館内清掃や警備なども行うが、業務の中心はやはり外壁洗浄や窓清掃。
同社の洗浄作業は9階建てまでの中低層ビルではロープ作業中心、10階建て以上の高層ビルではゴンドラが中心んだ。
コストの点で比較すると、ロープ作業では平米当たり200円がおおよその目安。足場を組んだ場合は足場費用だけで平米200円。足場の外にホロをかけるとこれが平米2500円、さらに洗浄費用が平米1000円かかるだけに、ロープ作業の方がはるかに低コストだと、濱田芳郎社長は強調する。また、ゴンドラを使った場合は、ゴンドラのリース費用が10日間で約20万円かかるので、平米当たりの洗浄費用は5000円ほどになる。
外壁洗浄の施工目的は、材質や面積によって違ってくるが、タイルの場合で、「仮に作業面積を1000平米とすると、1日に作業員1人で50平米はこなせるので、単純計算すると20人で1日の作業量ということになります。一般には人件費等との兼ね合いを勘案して、10000平米なら1週間程度でこなします」(濱田社長)。