週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

阪急不動産・阪急ファイブ 大阪駅前に大観覧車一体型商業ビル 旧梅田コマ跡地再開発 平成10年12月完成予定

1996.02.15 15:38

 平成10年12月、大阪駅前に直径75mの大観覧車一体型のビルが誕生する。
 これは阪急不動産(大阪市北区)が阪急ファイブ(同)と共同で進めている旧梅田コマ劇場跡地などの再開発によるもので、このほど具体的な開発計画がまとまった。
 計画では、阪急ファイブの敷地と合わせた1670坪の敷地に、地上10階地下3階、延床面積1万5900坪の商業複合ビルを建設し、ここに、4人乗りゴンドラ52台、定員208名の大観覧車を組み込む。観覧車は7階を乗場とし、頂部は地上105mにも達する。一周回の所要時間は約18分を予定している。
 建物の基本的な用途構成は、地下2階から地上6階までが物販店舗、7階および8階が飲食店舗で合計で200~250店舗を予定している。9階にはアミューズメント施設、8階には旧阪急ファイブのオレンジルームに代わる約200名収容のイベントルームを計画している。
 外観は周辺建物との調和を考慮して曲面で構成し、夜間には観覧車を含めてライトアップする。また構造については柱に鋼管コンクリートを採用するなど耐震性にも配慮している。
 設計は竹中工務店で、同社および大林組、森組などのJVで今年6月から着工する。
 計画地の角田町地区は、JR大阪駅、阪急梅田駅そばで、阪急百貨店、ナビオ阪急などと隣接する中心街それだけに大きな話題を集めそうだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube