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デサント 目黒駅前に約86億円で自社ビルを購入 地上5階建て、延べ床面積約3400坪
1996.02.15 15:33
デサント(本社大阪市・飯田洋三社長)では、かねてより検討中であった、東京拠点となる自社ビル購入を決定、今プロジェクトの開発主体となる住宅・都市整備公団と正式に契約を交わした。購入金額は約86億円。
同社の自社ビル取得に伴い、現在の東京支店の各セクションは全て移転。平成9年秋より新事務所にて、業務を開始することになる。デサントにとって、2度目の購入となる東京支社ビルは、JR山手線目白駅前、目白1丁目における市街地再開発により誕生する業務ビル。
目白1丁目市街地住宅計画案によれば、延べ床面積約3400坪の商業・業務施設1棟と、約1200坪の住宅施設3棟が計画されている。
今回デサントが購入するのは、この施設棟で、約8900坪の敷地に、地上5階、地下1階のビルが建てられる予定だ。
「現在当社が入居している東京支店のビルは、昭和60年、神保町に保有していたビル売却により、転居したオフィスで、大手衣料品メーカーの倉庫として使用されていたものです。その為、エレベーターも、人荷用のエレベーターしか無いなど、各施設において使い勝手の悪さ、さらに最寄りの、丸の内線後楽園駅から、徒歩15分以上と、交通アクセスの悪さなどの、デメリットを抱えていました。その為、こうしたマイナス面をカバーするうえにも、もう一度、自社でのビル保有は、必要だった訳です」(デサント東京支店・広報宣伝チーム長代行、粒来正昭氏)
ビル購入に際しては、1年間都内100ヶ所程度の敷地や、既存ビルなどの中から最終的に選択。同物件決定は、圧倒的な立地の良さ、さらに購入費用の目安が、以前同社が保有していた自社ビルの売却金額に近い額と言う事が条件面にあり、今回のケースでは、ほぼ同額程度と言う事も決めてになったようだ。粒来氏は「ビルの買い戻しは、東京支店を始め、社員全員の目標であった」と語る。