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噂のスクランブル 臨海副都心に都の施設が続々入居 身内の苦戦に伝家の宝刀 住専同様!?公的資金拠出

1996.01.15 16:42

 今春以降、順次開業する予定の臨海副都心の6棟のテナントビルに、東京都が出先機関や外郭団体を相次いで入居される予定だという。これら6棟のオーストラリアは東京臨海副都心建設、タイム二十四、東京ファッションタウン、東京テレポートセンターの4社でいずれも第三セクター会社。合計延床面積60万平米のテナント確保にかなりの苦戦が伝えられている中、いわば身内の入居に「いよいよ伝家の宝刀を抜いてきたか」という印象は強い。
 主なところではテレコムセンタービルに職員研修所と青少年センターが、有明フロンティアビルには第2再開発事務所が、青海フロンティアビルには東京港臨海部建設事務所などが入居する予定。例えばテレコムセンタービルの場合であれば、これにより総貸室面積の約2割が埋まるとされる。
 この中には民間テナントの入居が1社も決まっていないビルもある。何とか稼働させたいとのとの気持もわかるが。結局は推定坪2万円前半の賃料負担は都の財源から充当される訳で、公的資金拠出が門d内となっている「住専」のケースと何ら変わりないとの見方もできよう。




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