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フジテック 先進技術を駆使したAVシステム発売 映像・音響再生機能等搭載のディスプレイ デパートなど商業複合施設で導入促進

1995.12.15 14:25

 フジテック(本社大阪府茨木市、内山正太郎社長)では、エレベータマルチAVシステム/オービスをこの度新発売、各地の複合型オフィスビルなどを中心に設置が促進している。
 このマルチAVシステムは、デパートや商業ビルなどでは店舗の売り場案内をしたり、商品やテナント企業の宣伝・広告などをマルチ画面を通じて、広告媒体として活用出来るシステム・東京都内では、JRなどの電車内ディスプレイで、文字放送のニュースで目にすることがあるが、フジテックのマルチAVシステムは、こうした同様の製品をさらに高度にしたもの。
 たとえば、ビルの全館案内や、各階のフロア案内、施設情報を流せる他、さらに天気予報、文字ニュースと言ったサービス情報も提供することが出来る新しいタイプ。また万が一の火災や地震など突発的な事故に際しても、的確な案内表示により、乗客の不安を和らげ、安全性を確保することが出来るメリットもある。
 今回、フジテックがこうした商品を開発するにあたっては、同社の新しいエレベーター空間の創造がテーマになっており、21世紀に対応出来るエレベーター像を意識し、コンピューター管理による、映像、文字、音声、データなどのメディア要素を一体化する試みにより完成した商品だ。
 同社ではこれまで培ってきた、独創的なエレベーター技術を融合させ、より快適で新しいエレベーター空間を実現してきたが、今回、特にデパート、ホテル、商業ビル、オフィスビルと、多様なニーズにこたえられるコンセプトで、商品化されている。
 また今回のタイプは、エレベーターと連動表示機能を設置しエレベーターの動きに合わせて、各種情報を表示出来る仕組み。さらに、主な映像として、LD(レーザーディスク)、VTR再生のほか、複数の静止画(写真、イラスト)の切り替えが簡単に行える。音響には、CD(コンパクトディスク)を用意、その他ではテレビ放送、館内放送、有線放送を流すことも簡単に出来る。勿論、ビルの案内メッセージと、各種サービス情報、スポットメッセージでもキーボード入力が行える。また、こうした汎用タイプとは別に、簡易タイプのAVシステム、オービスSも同時発売している。




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