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長谷工コミュニティ 屋上リフォームのモデルスペース開設 5種の庭園とテラス配置の緑化パターンを提案

1995.12.01 16:22

 長谷工コミュニティでは、「都市環境創造」を目指し、長谷工グループのサービス部門として、ビル等の管理運営を通じて豊かな都市環境生活創りに取り組んでいる。今回は、屋上開発研究会の監修の下、スカイフロストガーデンを本社屋上に施工した。同社リフォーム提案モデルの概要をレポートする。
 長谷工グループのリフォーム分野を手掛ける、長谷工コミュニティ(本社東京都港区)では、このたび建物屋上を緑・花・果実・水に触れながらくつろげる空間として、有効利用するリフォームの提案も出る、「スカイフロストガーデン」を、本社ビル屋上に完成、オープンした。
 同社の建物リフォームの新メニュー、屋上緑化ガーデンは、11月13日より、ビルオーナー、マンション管理組合を始め、一般ユーザーにも公開をしている。同社のスカイフロストガーデンには、日本庭園、芝生、ハーブ園など5種類のコーナーを設置しており、環境との共生と同時に、メンテナンスの軽減を図る為に、雨水や太陽エネルギーを利用した、自動灌水システムなども採用している。
 今回のスカイフロストガーデン(屋上庭園)プロジェクトには、監修を屋上開発研究会(会長・梅澤忠雄氏)、設計は、長谷工コーポレーション・エンジニアリング事業部、長谷工コミュニティ・技術部、施工には、長谷工コミュニティ・ビルシステム部があたっている。工事金額は約1600万円。屋上全体面積約78坪の内、庭園面積は約29坪、雨水利用には、約8坪を利用している。SRC造り、8階建ての同ビルは、昭和63年竣工と、築後7年を経過してビルで、屋上の設計耐荷量は350Kg/㎡と一般的なレベル。庭園の設計テーマは「限られたスペースの中で、安らぐ空間づくり」。同社の社員のみならず、近隣の一般ユーザーにも利用出来るように公開しており、これまで、一日平均10人以上の来訪者が記録されている。

ガーデンは一般ユーザーにも公開
長谷工コミュニティ 技術部長 吉田孝雄氏
 当社では、建設省の呼び掛けにより発足した、屋上開発研究会に、設立当初より参画しています。同会では、貴重なオープンスペースである屋上を、もっと有効活用する方法や、環境面に配慮し、省資源、省エネルギー化を促進する方法などについて、研究が重ねられてきました。結果、建物の屋上緑化が有効な手段であるとの答えを導き出した訳です。特に、建物の断熱性を高める屋上緑化は省コストや、又二酸化炭素の増加など、環境破壊の、防止にもつながります。今回、当社ではお客様の提案モデルとして、スカイフロストガーデンを完成、オープンさせましたが、このガーデンは、オープンスペースとして、一般の人々にも公開しており、好評を頂いております。




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