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我が社員教育 発生伝票は5時間以内に処理 余裕含みがヒラメキ生むコツ
1995.12.01 16:03
「今日発生した仕事は今日中に処理すること。それが余裕含みで仕事を回転させるコツであり、ひいてはヒラメキにもつながる」
こう話すのは首都圏で回収業務を展開するユニプロ工事(本社・東京都豊島区)の立石恒夫社長。この考えに基づき、今年度の社内活動目標に「発生伝票の即日処理」という項目を入れた。
改修工事は受注に到るまでの間に、数度にわたる調査、提案、相見積もりなど様々な試行錯誤、駆け引きなどがあるもの。そうした苦労を積み重ねた末にようやくの思いで受注した工事にもかかわらず、「そこでホッと気を抜いてしまうのか、社へ持ち帰った後の対応が遅いことが多い。客の側は業者を決めたということで、すぐにでも動き出したい気持ちなのに、肝腎のこちらが後手に回る対応をしていたのでは、ひょんなことからキャンセルなんてこともあり得ない」
このため同社では伝票は5時間以内の作成を厳命している。
この他の活動目標は、「健康管理」、「明朗なあいさつ」、「報告、連絡、相談、いわゆる報連相の徹底」。
中でも健康管理については、3年前から土曜を休日にしたこともあって、月曜から金曜までは「基本的に休むな」という方針。「これも結局は日頃の過ごし方にかかわること」という立石社長自身は、毎朝6時から夫人と2人で、自宅のある千駄木から上野池之端まで歩いて往復するのが日課で、これで一日のペースを作っている。
来春には新卒者2名の採用が内定。新しい血をどんどん入れて、活性化を図るという。