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MLS ハイテク英会話教室で空室活用 「教材、教師は全て提供します」
1995.11.15 17:20
ビルの空室を上手く活用する手段として、パソコンを使った英会話スクールはいかが―社会人教育のベンチャー企業、マルチメディア・ラーニング・システムズ(東京都世田谷区)がこんな提案をしている。
同社はCD-ROM18枚組みの英会話教材、「イングリッシュ・エクスプレス」を開発、12月から発売する。従来、英会話教材と言うと購入後に勉強をやめてしまっても払い込んだ金額の代金は戻って来ないという難点があった。同社の教材の最大の特徴は、パソコンソフトの利用時間監視技術を使って、ソフトの使用時間に応じて利用料金を払い込むという方式を実現しているところだ。
個人の場合、入会金3万5000円を支払うと全セットが届けられるが、この段階では最初の2枚と残り16枚のうち20時間分しか使うことができず、以降は勉強の進展に合わせ、10時間当たり5000円で、ソフトの利用権を買い足していく。全コースで320時間にも及び、ドラマ形式のビデオを見て、質問に答えながら英語力を磨く。
同社が提案するスクールは、ビルの空室にパソコンを並べこの教材を利用するスタイル。学習をサポートする教師派遣など運営面やソフトはすべて当社で賄うので、オーナーは場所と機材の提供だけでよい」とトーマス・カピエロ社長は語る。