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ビッグ・グレンツ 環境に優しい外装メンテナンス 外壁剤に合わせて洗剤を細かく使い分け
1995.11.01 10:25
ビッグ・グレンツ(東京都新宿区)では、ビルの外壁メンテナンスのトータルシステム「ビッグ・ワン工法」を開発、本格的な受注営業を開始した。
同社の手法の基本は、洗浄による外壁の維持保全。外壁の”汚れ”が”劣化”や”いたみ”に進行する前に、定期的な洗浄を実施していくことで、美観や機能のいいと経済性を両立させていこうというものだ。
水洗い→薬品洗浄→表面保護という手順が基本で、この過程で同社が独自に開発した特殊洗浄剤「ビッグ・ワン」を用いる。このビッグワンは、アルミパネル、アルミサッシ、ステンレス、銅板、真ちゅう、タイル、大理石、御影石、結晶化ガラス、フロートガラス熱線反射ガラス、モルタル目地、シーラント目地、砂岩、コンクリート壁、塗装といったビル外装材の各種類それぞれに対応するものが揃えられている。
また同社の洗剤は、その成分上の工夫から環境に優しい点も特徴。例えばステンレスやタイル、モルタル目地、コンクリート壁などに使われる洗剤の場合、水洗後のPHは5.4とかなり中性に近く、また酸腐食抑制剤が含まれているため、残存する酸が外装材そのものに影響を与えることはない。
平米単価の目安は800~1000円。
既に今春から試験的に10棟を超えるテナントビルなどで施工を行っている。
また、同社ではオリジナル洗剤のみについても販売を行っていく。