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住友不日比谷ビルから移転 ゼネラル、ニューピア竹芝へ 11階から21階まで7フロア延べ床面積では1割の増床
1995.10.15 11:25
来年4月からの、特石法8特定石油製品輸入暫定措置法)の改正により、石油業界では、本格的な自由化に向けて、さまざまな動きがみられる。特にこれまで専任事業として、無風地帯であった同業界へのコスト削減への試みは、事務所移転の動きとなって顕在化し始めた。こうした中、ゼネラル石油も、新築ビルへの移転を行うと言う。そこでその概要をレポートする。
ゼネラル石油(本社・港区西新橋・岡井政義社長)では、これまで本社を置いていた、住友不動産日比谷ビルより、港区竹芝に竣工した、ニューピア竹芝サウスタワーに本社事務所の移転を行う。
移転計画では11月25日・26日の両日で引越を完了し11月27日より、新事務所にて営業を開始する予定だ。
これまで同社では、昭和55年竣工当初より、住友不動産日比谷ビルにキーテナントとして、15年間入居していた。しかし、オフィスイノベーションを推進する同社では、以前から移転を計画しており、この9月にオープンを迎えた竹芝地域開発(東京都港区・植野正明社長)の運営する、ニューピア竹芝サウスタワーに移転を決めたもの。
「今回の移転に際しては、移転チームを作り、約1年程前より計画を進めてきました。移転の大きな理由は、1人1台のパソコン導入と図るなどOA化に向けて、現在のビルでは、対応しきれなくなった為です」(ゼネラル石油広報渉外室長・井上一氏)同社では昭和55年ビルに入居時にも、フリーアクセスを自社で施しているが、電気容量などは目一杯の状況。またこうした状況改善と共に、新築ビルに移転する事で年間数億円のコスト削減が行えるメリットもあると言う。
現在ゼネラル石油では、本社とは別に、関連会社などは、文京区後楽園のビルなどに分散しており、移転時には統合も行われる。新事務所では、11階から21階までの7フロアーを使用し、延べ床面積では約3400坪。現在使用ビルの延べ床に比較すると約1割の増床になる見込みだ。