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上大岡再開発、最終段階へ 京急グループ、初の本格的百貨店出店 26階建てオフィスなど複合空間誕生
1995.10.15 11:23
京浜急行電鉄(本社東京都港区・平松一郎社長)がグループの一大プロジェクトとして取り組んでいる上大岡駅前再開発(横浜市港南区)が、いよいよ完成間近となって来た。
上大岡周辺部では、以前より横浜の副都心的な位置付けから開発構想が練られており、平成4年より、横浜市側と京急側との共同プロジェクトとして建設が進められていたもので、京急グループとしては初の本格的百貨店を出店する。
京浜急行の流通事業参入に伴い出展する京急百貨店は、地上10階地下2階、売場面積では、約1万2000坪以上になる見込みだ。同百貨店では、「明日ライフスタイル提案」をテーマに、ファッション、文化雑貨から、食品・生活用品まで幅広く扱う。また、レストラン、レジャー施設の併設、さらには地域に密着した、情報サービスの提供も図られ、生活者本位に立った新しいタイプの百貨店が展開される予定だ。
開業は平成8年秋を予定しており、本体工事の進捗状況は、約8割以上を終えている段階だ。
この上大岡開発事業では、京急百貨店と同時竣工の地上26階、地下3階の超高層オフィスビル、地上10階地下2階の商業複合ビルも建設される。つまり、京浜急行上大岡駅を中心に、すべての棟が連絡できる仕組み。
またこうした商業、業務文化施設の整備とともに、区立文化センター等の公共施設や、バスターミナルなどが、一体で開発が進められている。