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健康的な水を作る特殊セラミック オーナー向けにデモ器貸与開始 低コスト性で群を抜く赤水対策の活水器発売
1995.10.01 15:56
赤水に悩むビルオーナーは多いが、その対処法は様々。そんな中、「簡単、低コストで効果は半永久的」という画期的な浄水システムが登場した。セラミックを使って水を活性化させるというこの方法はかなりの話題を集めそうだ。
この新製品「スーパーエネルギー活水器」を発売するのは専門商社のサーマトロニクス貿易(本社・東京都中央区)。その原理はフランジ状の活水器の中に組み込まれた特殊セラミックボールが水道水に電子を付加し、これにより赤水の原因である赤サビを、溶出する事のない黒サビに変化させるというもの。工事はフランジを貯水槽横に取り付けるだけでよく、設置後5日から25日で赤水が止まり、その後の発生はなくなる。従来、赤水対策というとフィルターで汚れを取るタイプが主流だったが、活水器タイプの場合、山から湧き出る石清水同様の”良い水”を作るという効果もある。また同じ活水器タイプでも磁気を利用するものでは配管の各所に設置しなければならないのに対し、セラミック利用のこの装置の場合は貯水槽横の1ヶ所で済むという。
このスーパーエネルギー活水器の最大の利点はコストの安さ。導入コストの目安は1日の使用量が30~40トンで330万円、60~80トンで520万円、120~180トンで660万円、180~240トンで750万円。従来からの管交換が延床1000坪程度のオフィスビルで約4000万円。パイプライニングが同じく約2000万円かかるのに対して断然安い。工期の点でもこれら従来工法が数ヶ月要するのに比べ、1日で十分と圧倒的に安い。
メンテナンスは3年に1度の内部清掃のみ。ランニングコストはこの清掃費10~30間年と、活水器を付けてポンプに少し負荷がかかることに伴う電気代のわずかな増額分のみ。
さらにセラミックボールの効果は半永久と、耐久性にも優れている。
同社では現在、試験的に設置してみたいというビルオーナーのために、デモ器の貸与も受け付けている。