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定借事業化マニュアル・ソフトを発売 オーナー説得手法を詳しく解説 Q&A集や契約書式集 収支ソフトフロッピー付
1995.08.15 17:10
三和サテライト開発(東京都中央区、増山順社長)では、定期借地権事業化マニュアルおよびソフトをパックにした「定借くん」の販売を開始した。
今回発売した「定借くんⅠ」は戸建て住宅編で、以降、マンション編およびオフィスビル等(事業用)編を順次出していく。
内容は、定借事業の進め方をフローチャートに沿って解説し各種契約書式集を揃えた「定借分譲事業化マニュアル」をはじめ、一覧表や比較表を含みオーナーへの事業提案にそのまま使える「土地所有者向け企画提案書」、様々な質問を想定した「Q&A集」、シュミレーション作成のための「事業収支ソフトマニュアル」が主なもの。これに「事業収支ソフト」と「契約書式集・企画提案書」のフロッピーディスクが付くので、各社で自由にデータを入れて活用できる。
「定借に初めて参入する人でも、このセットだけで事業ができるよう、わかり易さに重点を置いた」(同社)とのことで、特に土地所有者に対する説得手法のノウハウが細かく解説されている。
セット価格は36万円でハウスメーカー、ゼネコン、デベロッパー、不動産業者などを対象に100~200セットの販売を目指す。
発売元の三和サテライト開発は、定借を利用したと地活のの事業デベロッパーとして設立。首都圏発の地上権付定借マンションの企画・事業化を行っている。
また制作にあたったサテライト・コンサルティング・パートナーズは独立系の財産活用コンサルティング会社。両者は今年5月に定借企画事例集の本を出版しており、この反響ハガキは既に50枚を超えているという。「今回は文章だけでは表現しきれない部分をふんだんに盛り込んだ」という。
なおこのセット購入者は会員組織(有料)を通じ、地下簡易査定サービスや定借住宅の地代管理(地代保証システム)などのサービスが受けられる。