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大塚家具 6月大阪なんばに新店舗オープン 今期総売上げ280億円を計上

1995.08.01 14:27

 大塚家具(本社東京都・大塚勝文社長)では、6月に大阪なんば駅前に新規のショールーム、IDC大阪を出店、好調に売り上げを伸ばしている。
 大阪ショールームは、7階建の建物の内、4階から6階までを同社で使用し、売り場面積7500㎡と、同社が出店している店舗の中でも最大規模になる。
 休日には最高600組からの来場者が有り、これは東京日比谷のショールーム来場者数の2倍以上の数字。売上げ額も7月期には、6月期の30%増を記録、16店舗ある同社のショールームの仲での一番の数字を挙げた。
 今期売上げ、280億円。前期は236億円と好調に売上げを伸ばしている同社の要因は、独自の会員制販売にある言えるだろう。
 大塚家具では、従来からある家具業界での定価表示、値引き販売の慣例をやめ、掛値なしのダイレクト表示の販売に93年10月から切り替えている。
 これまでユーザーが家具を購入する場合、家具本体の価格が分かり辛く、また購入価格は交渉次第という、あいまいさや煩わしさを解消した同社のダイレクト表示販売は、確実にユーザーに定着しているようだ。
 さらに会員制とは言え、会費などの費用は一切なく、来店者は入店する際、会員名簿に連絡先等の記入をするだけでOKという手軽さ。
 また基本的に来店者には、大塚家具側のアドバイザーがつき、詳しく家具の特徴なども説明してもらえる。




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