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建築・技術セミナーを開催 日本セメント・大泰化工が主催 AR・RC工法の審査証明も

1995.07.01 16:50

 日本セメント・大泰化工両社主催による建築・技術セミナーが、去る6月23日東京都港区の明治記念館において開催された。
 学識経験者の視点から見た、これからの新築・回収技術への展望と題された今回のセミナーには、東京大学名誉教授・岸谷孝一氏、千葉大学工学部教授・小池迪夫氏などを講師に、防水層の要件と各種防水工法の性能についてなど、コンクリート建造物改修についての解説がされた。
 今回のセミナーは、今年の2月に建設大臣認定を受けた鉄筋コンクリート防錆工法(AR・RC工法)の建築施工技術・技術審査証明を行うもので、合わせて工法開発のこれまでの経緯や施工実績などについての講演も行われた。
 AR-RC工法とは、浸透性防錆剤による鉄筋の鍍錆、中性化および塩害の防止方法等からなる鉄筋コンクリート用補修、改修工法で、鉄筋の酸化によっておこるコンクリートのひびや、外壁モルタルの浮きなどの予防に効果がある。
 また主催である日本セメントでは、こうした工法の他に、ニューセラコート工法(打放しコンクリートの質感と素材感を失わず長期間コンクリート保護を行う耐久性向上工法)や、AR-ALT工法(コンクリート劣化部の進行を抑制する、ALCおよび軽量気泡コンクリート専用の補修、改修工法)などいくつも建設大臣認定の工法を保持しており、今後も積極的に研究開発を行っていく予定。




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