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東京・虎ノ門 JT新本社がオープン 賃貸スペースには自治省・消防庁など
1995.06.15 15:52
JT(日本たばこ産業)では先月末、3年の歳月をかけて建設したJT本社ビルをオープンさせた。
港区虎ノ門の旧本社跡地に建設された新本社ビルは、地上35階・高さ170mを誇るオフィス棟と商業施設・ホールなどを有する低層棟で構成された複合ビル。延床面積約2万坪、基準階面積約300坪は無柱構造により、余裕のオフィス空間を構築。インテリジェントビルとしてはフリーアクセスフロアやLANの敷設、屋上に緊急用ヘリポートなどを完備。また無線式のセキュリティーカードで人の出入りなどを管理するIDカードを導入。社員証には個人識別データーが入力されている。
現在同社では、このJT本社ビルの他、全国9ヵ所で複合オフィスビルを運営している。良く知られているのは、港区六本木の城山JT森ビルなどが挙げられる。
JTビルでは4階、17階から34階までを自社でオフィスとして使用し、その他のフロアーを賃貸している。JTビルの稼働率は100%、入居しているテナントは、JT関連企業のJTインターナショナルなど3社が2フロアーを使用。その他のフロアーに関しては、8フロアーを自治省が、2フロアーを消防庁がこの秋から入居を決めている。これらの移転は人事院ビルの建て替えによるもので、約5年程の期間限定となる予定。成約賃料では3万円台鋼板の水準を堅持している模様だ。